書いてるだけで丸裸

とはいえパブリックであることは忘れずに生きたい

20240310 / 美味しく楽しくスリリングだった日

 

目が覚めると10時。いつも通り恋人は配信サービスで動画鑑賞中だったので、どうぞそのままと伝えて白湯を飲みつつ布団をひざ掛けがわりに読書。昨日お邪魔してから調理待ちの時間に読み始めていた『台所をひらく』の続きを読む。気持ちと実践がハードル低めで噛み合っていて読みやすい。のち、日記。翌朝につけるの久々だけど色々あやふや。

観終わった彼が転がってきたが、ヒゲがなくなっている! 一夜の幻かよ。どれぐらいで伸びるか分かったしまた伸ばすかも、とのことだったが、写真に撮っておけばよかった。髪も伸ばしてみようかな、と本人は楽しそう。夢があって良い。やりたいこと全部やってみてほしい。

 

昼はラーメン食べに行きたい、とのことだったので外に出る。昨日3度見した、家がなくなっている疑惑は木だけ刈られていた、が正解だった。前に鈴なり気味が面白くて何の気なしに撮った、曇り空と電線と、そもそも木の枝も整えられておらず全く映えない写真を大事にしようと思う。

券売機の前で今日は財布持ってきましたから! とドヤるも、高額紙幣しか持ち合わせがなく、結局ご馳走になる。待っている間、ふと彼の手の親指、爪の付け根に擦ったように皮膚が剥がれて傷になっているところがあることに気づく。ピーラーでやっちゃった? と尋ねたところで着丼。辛い。うまい。超炭水化物と脂質メニューだけれど、休みだからよし。

 

午後は散歩に、という話をしていたが、お腹が痛くなりそうだったので食休みしたい旨主張ししばし休んで指の傷の話の続きを聞く。指の腹の逆サイドを包丁で切ってしまい、絆創膏を貼っていたという。で、それを剥がしたら「皮膚が持っていかれた」。脆弱すぎんか? 100均の絆創膏は粘着力が強いのかな、なんてとぼけているが、脆弱すぎんか?

 

散歩、昨日このルートが好き、と昨夜言ったのを覚えていてくれたのか、そちらから。休憩先のカフェでふと自分の手を見ると、親指の爪の白く伸びていたところががびがびに割れてちぎれかけていた。いつの間に、なぜ。脆弱すぎんか?

美味しいコーヒーをいただきつつ風景を眺めつつ夕食の話になり、「ワインがいい。あと芋がまだある」「フィッシュ&チップス? だとビールだよねえ」「じゃあ白身をムニエルにするか?」と変則フィッシュ&チップスにすることを決めてお会計。お昼のラーメンの借りをここで返す。

 

近くの行ったことのない公園を探検がてら川べりを歩いて帰ろう、と土の道を歩くが、なかなか堤防上の道に上がる階段が出てこない。

ようやく一つ見つけた、あれはちょっと遠いし、上の道路を渡るの大変そうだし……と見送ったコンクリに小石が混ざった古式ゆかしい階段をよく見ると、最上段から人の足がはみ出ている。上半身は見えない。つまり、仰向けに倒れている。動かない。慌てて彼にも共有し、様子を見に行くことに。

先に行ってくれた彼が「大丈夫ですか」と声をかけながら二度肩を叩いたが反応がなく、私は一人携帯を握りしめた。が、三度目で口元がもにょもにょ動きだし、覚醒。よかった〜〜〜〜。

起こされた私たちより少し若い男性は寝ぼけた顔で起き上がり、「ちょっと場所が場所だったので」と伝えられて初めて階段の上で寝ていたことに気づいたようでうわ、と声を漏らしていた。昼間からキメてしまった果てだったのだろうけれど、何がどうなってあんなところでああなったのか。

そんなことを話しているうち、人のお家の庭で穴を掘って潜り込んでいる状況なのか地面から胴体の後ろ側だけ出ている猫の陶器飾りを見つけたので見て見てしたところ、「野垂れ死にを見つけるのがうまいっすね〜」と笑われる。そのワードセンスよ。お兄ちゃん死んでなかったから。


駅前で手分けして買い物し、帰宅。何か手伝うことがあれば呼んでね、と調理はお任せし、読書の続き。梅の出汁割り、最高じゃねえか……と思っているうちに読み終わる。やりたくない日も罪悪感のない自炊を続けるための好著だった。


夕飯、作ってもらったタラのムニエルが、べらぼうにうまい。空腹補正もあったかもしれないが、美味しすぎてずっと悶えたり唸ったりしながら褒め称えていた。彼は彼で昨日の残りの《日清からあげ粉》で揚げた鶏むねが「冷えてもうまい……」としみじみ好きになった様子。紹介してよかった。ほか、クラッカーにチーズ、カルパスをつまみに白ワインを空ける。終電数時間前レベルの時間にお開き。

 

帰宅して日記を更新し、はてなのトップを見たら木曜日の日記が「これまでのおすすめ」に載っていた! ということは一番上の「きょうのはてなブログ」にも載っていたということ! うわ〜。古賀さんのエッセイの題名間違えてるし、恥ずかしさはあるが、見てもらえて嬉しかった。スターもありがとうございます。

入浴し、濃かったコーヒーのカフェインやアルコールや驚きでなんとなく寝付けない感じを抱きながらもベッドに入る。